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『縦走ハイタッチリレー Vol.4』H PLUS白馬店


旅の仲間が増えてゆくといえば、「ロード・オブ・ザ・リング」や「ドラクエ」でしょう。
そうすると、自分はホビット?魔法使い?もしかしてエルフ?何かな~と思いめぐらす間も無く、
誰かの鶴の一声で決まってしまいました。4日目担当の「犬」です。 私は“お父さん”だったのかい。

4日目の前に、せっかくなのでちょっと補足を。
ハイタッチは多い方がおもしろいだろうと、あえて標高差957mの遠見尾根ルートを選んでみたけれど、
この道は長くて暑い。ずっと太陽を背にして登り、小屋に着く前に豚肉が焼けてしまうのではないかと
気温と裏腹に気分は冷や冷や。 それでも、ゴッツイ五竜がどんどん迫りくる様は豪快で、単調な登りに
張を持たしてくれた。 でも、やっぱり日の出と共に登りたいな、快晴は嬉しいけどきつかった~。
8時に登り始めて、12時ちょい過ぎだったかな。何とか先に着きました。
こっそりコーラを飲んで、涼しい顔して唐松からの縦走路が見渡せる場所に座り2人を待つ。 
暇なので、来る人に「にぎやかな2人組いませんでしたか~」と尋ねると、十中八九
「いた、いた、もうすぐ来るよ~」との返答が、2人組って多いけど見当つくの?適当かな?
すると、人間の大きさが豆粒以下、ペン先ポチッに見えるぐらいの所から聞き覚えのある声が、
こりゃ、すぐわかるわ。 道中もこんなですから、宴会のにぎやかさ(やかましさ?)も想像できますよね。

ちょうどこの日、大町・長野・たぶん軽井沢・その斜め45度奥の町が花火大会でした。一度に4会場の
花火が見られるなんで、街中では考えられないでしょう。 上から眺める花火も乙なものですよ。
ちなみに、五竜山荘の外トイレからの眺めは足元ばかり見ていたらもったいない絶景です。
ぜひ、ご注意のうえお試しを。

ついに4日目です。
朝食は、昨日の残りのモツ煮雑炊と、トーストにハムチーズをのっけて。朝からがっつりいただきます。
そうです、本日は今旅のハイライト“八峰キレット”を越えるのです。このぐらい食べないと。
ゴッツイ五竜岳から険しい岩稜を縦走し、猫の耳みたいな双耳峰の鹿島槍ヶ岳に立ち、キジが待つ
佐藤店長お薦めの冷池のテント場まで、岩とアップダウンだらけのコースタイム約9時間の行程。
いっぱい食べとかないと。
さっさと出て行くグループを尻目に、のんびり食べていたら、やっぱり最後、オシリになってしまいました。
が、今回はあわてない。
猿のヒデさんは諸事情でこれにてお別れ、私が登ってきた道もダラダラ汗もダラダラの遠見尾根を下ります。
しかし、宵越しの銭は持たないことだけ江戸っ子の私はそんな野暮な事は伝えません。
知らぬほうがいいことが世の中、山の中あるのです。桃太郎とそ知らぬ振りして笑顔で見送り、さあ出発だ!

キジが次のテン場で待つということは、桃太郎のお供は「犬」ひとり、大丈夫なの~
そこは、我らが桃太郎ぬかりなし。天狗山荘で無理強い言ってスカウトした強力な助っ人“もっちー先輩”が
ついています。今日は桃太郎御一行というより、水戸黄門。ご老公様を真ん中に、先頭は助っ人の助さん、
しんがりは私。 道中、うっかりしないように気をつけよう。

胃の中のものが納まらないうちから、いきなりの急登。だんだんと尖った岩の峯が何本も突き出している
のが見えてくる。あれらを登るの~とびっくりするが、ご安心あれ。巻いて通る。が、消化不良の体には
ちょっとの岩場も重く感じる。山頂と縦走路を分ける所に荷物をデポって、五竜山頂へ。昨日より雲は
多いが、これから向かう鹿島槍や剱・立山連峰、唐松・白馬、裏銀座に槍ヶ岳、360度見渡せる快晴。
頂上にはすでに何人もの人がいて、写真待ちをしている。
すかさず、ご老公が「格さん、例のあれを」 と言うので、
「控え居ろう!この紋所が目に入らぬか~」と懐から、例のあれ=山・手拭いを取り出すが、
譲ってくれるはずもなく、おとなしく順番待ちして記念撮影。

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先に進みましょう。
ここからは、険しい岩稜のアップダウンや鎖場が連続するので気を引き締めてかからねば。
最初から、ガレ場の急斜面で浮石が多い。ちょっとの付加で石が崩れる。
自分が落ちるのも嫌だけど、落石で人様にケガをさせるのは、もっと痛い。慎重に石を選んで、足を置く。
この作業が意外と神経を使い疲れる。コース設定の必要体力度の半分はこうした体力のことだと思う。
これは安心だぞという石も、表面に砂が付いていて不用意に乗せるとつるっと滑る。これは時間が掛かるぞ。
まず、最初の急斜面を下りきって、一呼吸入れていると、反対に登ってくる人が現れた。
挨拶がてら、通ってきた道の状況や混雑具合を聞く。
こちらも、いろいろと伝えると、「ここ登れるの~」なんて言葉が、振り返るとどこにルートがあるのか
わからない一枚岩のように見える。
すかさず、ご老公が、もうすでに自分は通過していることもあって、テントが入った大きな荷物を
余裕たっぷりに見せながら、「迷わず行けよ 行けばわかるさ」(ちょっと意訳)なんてこと言い放ち、
「かっこいい」「最強」「○△※◇」 もろもろの賞賛の声を掛けられご満悦。
この旅で経験値が相当上がっています。

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その後もG5、G7、岩場が連続する(もっとあると思うけど)三段登りを越えてキレット小屋に。
この小屋、突如現れ、狭い鞍部にすっぽり挟まるように建っている。風とか大丈夫なのかな。
例のブツを購入すべく中に入ると、宿泊の先客がいて、聞くともなしに聞き中を覗かせてもらうと、
とてもキレイな桧造りで、素泊まりの自炊場も整備されており、水も無料サービスだと。 
我らは寝床を背負ったヤドガリ軍団、お昼休憩を取らせてもらって目的地に向け引き続き進軍。

小屋脇の道をよじ登り、鉄ハシゴを降りると、ついに現れた。本日の真の核心部「八峰キレット」。
すっぽり切れ立ち足場が狭いが、どれを使おうか迷うほど何本も鎖がちゃんと張り巡らされており、
所々新しく強いものに替えられているから、それほど怖さは感じない。すれ違いも無かったしね。

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いつの間にか、猫耳が目の前に。岩混じりのハイマツを登っていくと、鹿島槍北峰、雪渓が残る
猫の額を通って南峰。五竜が霞んで見える。随分遠くに来たものだ。ガスが上がってきたのか。
南峰から先は、いままでの岩稜地帯と打って変わって砂まじりの道に。ハイマツを下り、歩きやすい
稜線に出ると左右には花畑が。トリカブトの紫がひときわ鮮やかな中をずんずん進む。
お腹空いたな~と思い始めた頃(ホントは5回ぐらい思う程、まだまだ長いのだけど)、
本日のゴール、冷池のテント場に到着。もっちー先輩、ありがとうございました。
いや~、長かったな~
キジはいるかな? いたいた、昼寝してるよ。たたき起こして、ハイタッチ。
カナメちゃんから繋がってきたバトンを落とさないように、マトリックスに括り付けて。任務終了。
これで一息つけると安心したのもつかの間、ガスが晴れれば正面に剱岳が見えるテント場で、
息もつけない爆笑オンエア宴会の幕が切って落とされたのでありました。

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次回は、桃太郎ついに感動のフィナーレ、それとも何か急展開があるのかな?

Rちゃん犬でした。

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2009年09月15日 00:05に投稿されたエントリーのページです。

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