いつかは山の中で生活してみたい。
そう思うものの、全ての都会の快適便利な生活から一生抜け出す事なんてできないんじゃないかって、自分の今の生活スタイルに嫌気がさす事があります。
そもそもまずテレビやインターネットがないと生きて行けないかも。
今となってはちょっとした山の中に入っても携帯がつながるようになっていますが、それも少し悲しい実情ですね。
がんばって素敵な景色を見るために山登りして、山頂で下界の人と電話をしているなんて素敵ではないですね。
子供の頃に親父と地元のアルプスである鈴鹿山脈にある御在所岳を登り汗かいて山頂に着いた時に上でハイヒールのお姉さんが歩いていたのを今でも思いだします。
嫌な光景だったなぁ。
まあ、もともとゴンドラでびゅ〜んっと上まで行けちゃう観光地なのでしょうがないのですが、純粋だった少年には厳しい現実だったのです。
まあ、それはさておき、話を山の中の生活に戻しますと、
先日 撮影の最後に憧れの山での生活というものを目にしてきました。
田淵義雄さん。
いろんな事をやりすぎてて彼の肩書きが何になるのか分かりませんが、一言で言うと『素敵なおじさん』です。
そんな彼が28年まえに生活の全てを置いた山へお邪魔してきました。
「ここが僕の社交場だよ」と言うそこは庭にある焚き火スポット。

田淵さんは彼が持つ山の哲学を語りながら徐に焚き火でコーヒー豆をローストし始めました。
「山を登る時はおしゃれじゃないとだめなんだ、だって山は人と会う社交場だからね」
「最近の良く言う 人生の勝ち組み/負け組みって言葉は嫌いだよ。人生ってさ勝ち負けじゃないでしょ。でもさぁ、バックパッキング。 バックパッキングってのはいいよ。テントも食材もバックパックに詰め込んで自然の中に入って行くんだよ。 彼女と2人っきりでバックパッキングに行くならそれはもう勝ち組だよね」

コーヒー豆の香ばしさを楽しみながら彼の話をずっと聞いていたい気がしました。
嵐洋



