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2010年11月 アーカイブ

2010年11月08日

南の氷


先日念願だった佐々木大輔さんのイベントを開催する事ができました。
会場に来て下さった皆様ありがとうございます。

ANTARCTICA

この言葉だけで頭の中はもう氷の大地に入り込んでしまいます。
憧れの場所の一つでもあるこの場所に行って帰ってきた大輔さんの話を聞くと、
いつか自分も南の氷に触れてみたいと思いを馳せるのです。

大輔さんの家には今どでかい業務用の冷凍庫があるそうで、その中には南極の氷の固まりが
所狭しと並んでいるようです。

その氷のブロックの一つをイベント会場に持ち込んだ大輔さんは、ピッケルを操るごとく
アイスピックでガツガツと氷を細かく砕き、コップに入れて水を注ぎました。

耳をコップの淵に近づけると、ぱちぱちと小さく細かく音が耳から体の中に入ってきました。
東京のど真ん中で南極の音を聞く事ができるなんて、なかなか素敵です。

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嵐洋

2010年11月10日

カメラマンとクライマーの関係


先日 雑誌の撮影で山へ芝刈りに、、、いや、ボルダリングへ行ってきました。。。


なんだかお寒いスタートなので、仕切り直し。

先日、雑誌の撮影でお寒い秋の気候が体をコチコチに凍らせてしまうような環境下で小川山にボルダリングへ行って参りました。

中央道を縦揺れが激しい真っ黒なハイエースのバンで突き進む途中、窓の外に見えた八ヶ岳の白さにびびりました。つい先日まではTシャツで渋谷を走り回っていたのに、もう冬が顔を表していたんですね。
そんな純白のベールを被ったお山のてっぺんを横目に目的地へと少しずつ近づいていくわけですが、途中休憩をするサービスエリアでは撮影に対する気持ちは遠のいていくのです。

そんな弱りに弱った気持ちを鼓舞するかのごとく後部座席に鎮座する撮影クルーに向けてしゃべりまくるも、縦揺れのせいで気持ち悪くなり意気消沈。
そのふがいないテンションを持ちながらも撮影場所の廻り目平に到着すると、
そこはやはり僕もアウトドア業界のハシクレであります、ソソクさと着替えを済ませ、
ボルダリングマットを風防のようにたずさえ、もはやその格好は今話題のゲゲゲのヌリカベのごとく、山を突き進みます。


ダウンをまとっていないと体がブルブルと震えてしまうなか、さすがはクライマー磯さんです。

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果敢に攻めます。

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それをただただ傍観者のように見つめ、すげーなー、すげーなーを連発した後、「よし」っと意を決して岩に触れてみるも、、、まったく登れないのです。
カメラマンの田尾氏なんて寒くてほとんど動かず、ボルダリングもほとんどせず、
岩に触れたとしてもほとんど身動きが取れず、壁に這いつくばったカエル状態。。。

しかしいざ撮影が始まってしまうと、さっきまでの寒さに完敗していたカエルマンはカメラマンに変わるのです。

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そしてクライマーも僕らの好き勝手な指示に翻弄されながら、それこそ壁に張り付くカエルの様に微動だにしなかったり、壁を飛び跳ねたりと持てる力を発揮するのです。

この二人役柄は異なるものの、その場になるとやはり仕事ができるのです。

今年はもう寒くてクライミングどころではなくなってきましたね。
みなさん、お身体をあまり冷やさないように外遊びを楽しみましょう。

嵐洋


2010年11月15日

WHITE BIVVY


ヨセミテのエルキャピタンの話。

地球から飛び出した花崗岩を登るのに普通のクライマーだと2~3日かかるそうで、
屈強なクライマーたちは風が吹き付けるその壁の途中で寝る事になります。
寝方は全てのものが下に落ちないようプロテクションをかけ、ビバーグ用のテントをぶら下げ、
寝るそうです。

想像してみるも、僕の頭の中のクライマーはそんなところで寝れる訳も無く、少しでも揺れるたびにおしっこをチビリそうになっている。

でもテントをぶら下げるのはかなりハードなシチュエーション。
ルートを確認するといくつか棚になっている所があるらしく、狭い所はそれこそ体を半身にしなければ寝れないような場所であったり、広い所は都内マンションのワンルームサイズのようで、そのような快適な天空の居住空間はGREAT BIVVYと呼ぶそうです。

GREAT BIVVY
直訳すると 「最高の野営」

なんだかかっこの良い言葉であります。

で思い出したのが WHITE BIVVY。
今年もやりますよ、雪山イベント WHITE BIVVY
いろいろパワーアップさせて計画中です。


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嵐洋

2010年11月16日

山の明かり


心がほっこりする色。

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ふっくらとしたダウンを着込まないと外にいられない山の中。
外はゆっくりと日を落とし、世界が濃い青に変わっていく時間。
山小屋に入るとオレンジ色に輝き暖かい空気を送り出してくれるランタンが好きです。

嵐洋

2010年11月17日

こたつの上での反復練習


BS日テレの山番組 「登る女」 でのロケで宿泊先の山小屋での事。

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辺りが闇につつまれた時間、暖かいこたつに足を突っ込みながらガイドの磯さんがおもむろに取り出したのはクライミングロープ。


いきなりのロープ講習会の始まりです。

クライマーやってるだけに見た事もないようなロープの使い方を次々と披露してくれるのですが、あまりにも難しい結び方はその手さばきを目が追えても、頭の回転が追いつかず魔法を見ているかのようでした。

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一本のロープで何通りもの結び方や、シチュエーションに合わせた使い方ができます。
でもこのとき覚えた結び方の半分はもうすでに闇の中に落ちていきました。
本番で使わなければ忘れてしまうのです。

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 記憶をロープのようにしっかりと結びとめておく方法はないのでしょうか。。

嵐洋

2010年11月23日

Life in the Mountain


いつかは山の中で生活してみたい。
そう思うものの、全ての都会の快適便利な生活から一生抜け出す事なんてできないんじゃないかって、自分の今の生活スタイルに嫌気がさす事があります。

そもそもまずテレビやインターネットがないと生きて行けないかも。
今となってはちょっとした山の中に入っても携帯がつながるようになっていますが、それも少し悲しい実情ですね。
がんばって素敵な景色を見るために山登りして、山頂で下界の人と電話をしているなんて素敵ではないですね。
子供の頃に親父と地元のアルプスである鈴鹿山脈にある御在所岳を登り汗かいて山頂に着いた時に上でハイヒールのお姉さんが歩いていたのを今でも思いだします。
嫌な光景だったなぁ。

まあ、もともとゴンドラでびゅ〜んっと上まで行けちゃう観光地なのでしょうがないのですが、純粋だった少年には厳しい現実だったのです。

まあ、それはさておき、話を山の中の生活に戻しますと、
先日 撮影の最後に憧れの山での生活というものを目にしてきました。

田淵義雄さん。
いろんな事をやりすぎてて彼の肩書きが何になるのか分かりませんが、一言で言うと『素敵なおじさん』です。
そんな彼が28年まえに生活の全てを置いた山へお邪魔してきました。

「ここが僕の社交場だよ」と言うそこは庭にある焚き火スポット。

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田淵さんは彼が持つ山の哲学を語りながら徐に焚き火でコーヒー豆をローストし始めました。
「山を登る時はおしゃれじゃないとだめなんだ、だって山は人と会う社交場だからね」

「最近の良く言う 人生の勝ち組み/負け組みって言葉は嫌いだよ。人生ってさ勝ち負けじゃないでしょ。でもさぁ、バックパッキング。 バックパッキングってのはいいよ。テントも食材もバックパックに詰め込んで自然の中に入って行くんだよ。 彼女と2人っきりでバックパッキングに行くならそれはもう勝ち組だよね」

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コーヒー豆の香ばしさを楽しみながら彼の話をずっと聞いていたい気がしました。

嵐洋

2010年11月28日

Life in the Mountain 2


憧れの山生活。
それを可能にするものはなんだろうか。

田淵さんは家具職人としてもすごい人。
たぶん、アメリカ メイン州のシェイカーに影響を受けていると思うのですが、
独学であそこまでのものを作成することは、研究に研究を重ねたんでしょう。

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彼は家具だけでなく家までも作ってしまうそうです。
6月の終わりにFly fishingで訪れた軽井沢のShakerさんも実は田淵さんが手がけたそう。
http://cafeshaker.exblog.jp/

世間は狭いと実感するのです。

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必要な物は自分で作る。
これが山で生活するうえで一番必要な事かもしれません。

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嵐洋

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