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Mt.Kenya 後半戦


昨日携帯を先輩が乗る車に忘れ、久しぶりに公衆電話の中に入り10円玉を握りしめていました。
公衆電話って誰が使ってるんだろってくらい、携帯が普及しているこのご時世ですが、やはり公衆電話の存在は偉大です。

さてそんな携帯電話、ケニアの人たちも普通に使用しています。
そして山深い場所でも、標高の高いところでもピコピコしています。
日本でも山の中だと使えるところ少ないのに。
以外とケニアの方が進んでいるのでしょうか。

さてそんなケニア山2日目、
メットステーションを6時頃に起床し8時出発。
標高差1200mのを一気に上がり4200mのマッキンダーズキャンプまで。
ケニア山ではポーターが3人つきます。
僕らの荷物、食料、水、食器など、けっこうな量です。

クリスのような若手の者から、おじさんまでいろんな人がポーターをしているのですが、
そのなかの1人ジョンじいさんはすごいのです。

初日、彼に会った時のこと、
彼はランニングをしてから車に乗り込みました。
トレーニングです。

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そして、ポーター3人のうち一番の古株で、一番重い荷物を持ちます。
そして一番早く山を上がって行きます。
年を聞くと58歳。
じいさんと呼ぶには若すぎる年ですが、見た目がかなり老けているのです。

ケニア山は前評判通り、ここアフリカなのって思える程アマゾンのような熱帯雨林が麓に広がっています。
足下はドロドロ、ヌメヌメの湿地帯。
ちょっと気を緩めると『ツルン』っとやっちゃいます。
2時間程そんな場所を歩き、開けた尾根に出ました。

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この時点で標高3700mくらい、日本ではとっくに森林限界を超えています。
ここケニア山ではアフリカ特有の強靭なジャイアントロベリアと呼ばれている植物が
ガツガツと生えわたっています。

12:30pm
予定よりも30分程早くマッキンダーズに到着。
しっかりとした佇まいの小屋に入ると落ち着いた雰囲気の空間に無骨なテーブルが並び、部屋には一部屋20人ほど就寝できる二段ベッドが並べられていました。

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ガイドのポールもさすがに少し疲れたようです。
イスにどかっと座るとそのまま腰を動かしませんでした。

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ケニア山のピークレナナピークは標高4985m。このキャンプ地からの標高差700m程。
意外と対した事はありません。
深夜2時に出発と聞かされ、それまでにゆっくりしておこうと横になるのですが、このあたりから体に違和感を感じました。
そう、人生初の高山病です。
体調は問題なくキャンプ地に着くまではなんともなかったのですが、何故か動いていないと脳が揺れているような感覚になりました。
それは次第に風をこじらせた時のように鐘の音が頭全体に響くようになり、しばらく横になっていないと駄目な状態になりました。

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小屋の外には4200mという高地でも元気に動き回るマウンテンハイラットと呼ばれる
でかいネズミがやたらといます。

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こいつらは人間に慣れているのか、何も考えていないのか、少し近くにいっても逃げませんでした。可愛い奴らです。
大きくするとこんな顔してます。

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かなりお腹が減っていたのですが、毎回出てくるこのスープ。クノールのスープみたいなのですが、とりあえず濃く、不味い。そこにバナナ、そしてパサパサのパンに味のない蒸し野菜。
けっこう気持ち悪くなり、食が進まなくなります。

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2日目のランチ時点で、少量の選抜された果物しか喉を通らなくなりました。

このマッキンダーズキャンプの名前ですが、何十年も前にイギリスの登山家ハルフォード・マッキンダーズがケニア山の主峰バチアンを初登頂した時にキャンプを張っていたことから名前がついたようです。
天気が良ければそのバチアンの勇ましい岩峰が見えるようなのですが、ずっとガスがかかっています。
天気は悪くなく朝から晴れていたのですが、次第に雲がかかり、雨が降り、いきなり雹に変わりました。
なんとなく明日が心配になります。

そしてその心配は見事に的中。
1:30頃、ポールが少し寝坊した僕たちを起こすと「外に来てくれ」
扉を開けると、そこは白銀の世界に変わっていました。
なんと全日に降っていた雨は雹に変わった後、また雨に戻り、また姿を変えて雪になってしまったのです。

ポールはしきりに「こんな状況で上にあがっても何も見えないよ。しかも体中ベタベタになり、寒いだけ。」っとしきりに連発します。
そうとう登りたくないようです。
こちらとしましてはケニア山はあくまでもキリマンジャロのための高度順応のためにトレーニング。しかし植村直己も登った頂を目の前にして「はい、止めましょう」とは簡単に口から出ません。
ただ外を見ると雨まじりの雪が大粒となって降り続けています。
この時点で体調は回復しており、頭の頭痛も消えていたのですが、なんとなく気持ちが乗っていませんでした。
で、僕たちが決断したのは 断念 でした。

眠かったんです。
寒かったし。

というのもありますが、メインはキリマンジャロであって、この山ではない事、無理して体調悪くしたくなかったことが理由です。

ポールに「では、朝天候が回復していたら少し上まであがり、ケニア山を眺めに行こう」その言葉を後にしてぬくぬくの寝袋に飛び込みました。

朝6時、目を覚ますと外は少し雲にかかっているとはいえ、雪は止んでいました。
全日まで広大な砂漠地帯が広がっていたのに、朝になってみるといきなり白一色の世界。
色が変わっただけなのに、全く異なる世界に来たようで不思議な感覚になりました。

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約2時間程ハイクして標高4640mのTwotan湖に着き、目の前にはケニア山岩峰が立ちはだかっていました。
最近はやはり温暖化の影響もあり、このアフリカの氷河がも少しづつ交代しているようです。
その氷河が少しずつ溶け、この湖を作り出しているようです。

バチアンの頂は薄くガスがかかっており、最後の最後まで姿を表す事はありませんでした。
僕たちはそれを『また登りに来い』って意味なんだと素直に受け取り、山を降りました。

いつここにまた来れるか分からないけど、もしまた来る機会があるのであればレナナピークだけでなく、バチアンを登りたい、そう強く思いながら またボロボロのランドローバーに乗り込みました。

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嵐洋

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2009年06月15日 13:13に投稿されたエントリーのページです。

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