エイチプラスウェブストア ご利用ガイド メンバーサービス 全国送料一覧 お問い合わせ
HOME TOPICS PICK UP EVENT INFO STORE BLOG STORE LIST BRAND LIST
ホーム > プレスブログ

« 奥多摩から4日間 | メイン | 山と渓谷 12 »

山の上での出会い


やっとのことで寝袋からいっこうに出てくる気配のなかった体を動かし朝飯を食べる事に。それでも体半分は寝袋に入ったままです。
寒いとなかなかやる気が起きないもんです。

そしてそうこうしているうちにまたしても遅い出発。

今回の縦走で常に僕たちの視界に入るもの、それはてっぺんを真っ白に雪化粧させた富士山です。
朝日を浴びる富士山から、夕日で赤く染まる富士山までこんなに長く富士山を見れたことはなかなかうれしいもんです。

pressR0013258.jpg

夏のハイシーズンの富士山への観光客の多さを聞いて、少し敬遠しがちだった日本の頂上ですがやっぱり僕は日本人だからなのかついつい見とれてしまいました。
実家に帰ると時に新幹線の窓から見えるそれにはあまり興味はわかないんだけどな。


3日目の目的地は甲武信ヶ岳、途中の休憩場所の雁坂山荘は中に入ると人の気配はなく「小屋番は都合により山を下りています。小屋を使用する際には使用料2000円を送って下さい」とかなんとか書かれた張り紙が。
雁坂小屋は僕の中の山小屋のイメージがぴたりとはまる雰囲気をかもちだしており、何故か壁に祭りできるようなはっぴがかけられていました。

pressR0013238.jpg

小屋散策は後にして、とりあえず水場を探しに行く事に。
しかし薄々と思っていたことが現実に。。。そう、水場がカチカチに凍っていたんです。道中バックパックの横にぶら下げていた水筒の水が昼間でさえも凍ってしまったほどですから、それ風に吹きさらされる水場は凍るでしょう。

pressR0013236.jpg

二人で苦笑いしながらなす術もなくとりあえず小屋に戻ります。
するとこの窮地を佐藤さんがたぐいまれな野生的な本能で回避します。
なんと小屋の中にあった暖炉の上に無造作に置かれた金色に輝くやかんに水が入っている事を発見。水筒同様凍ってはいたた物の、じっくり温めることに。

pressR0013240.jpg

このやかんに水が入っていなければ僕たち二人は水がない状態で、そこから4時間ほど歩く事に成ってしまっていました。まぁ、行けない事はまったくないのですが、やはり快適に山を楽しみたいですからね。

この日は素敵な出会いが2回ありました。
ひとつは比留間休憩していた時に現れた東京都の水林局の方々。
話しを聞いていると、この人たちは僕たちアウトドアメーカー同様、フィールドで遊びたくて仕事をしているのが伝わってきます。
というのも仕事の合間を縫って山の写真を撮りまくっていました。

pressR0013250.jpg

そしてもう1つの出会いは甲武信小屋の小屋番の北爪(以下:北ちゃん)さん。

pressR0013313.jpg

宿泊者が僕たち2人だけだったためか、山に長い間いて人恋しくなったのかわわかりませんが、暖炉で体を温めていると話しかけてきました。
僕たち二人の会話や、身なりからアウトドアメーカーである事を察したようです。
北ちゃんは山小屋を締めた後、家のある赤羽まで歩いて帰るそうです。
そして途中ずっと並走して流れる荒川を今度山から下りる時にボートで下る決意をしていたおもしろい人です。
いちいち歩くよりも川下った方が断然早いのと、やはり冒険心ですかね。
このプランを思い立ったのが2年ぐらい前になるそうですが、1万円で購入し荒川君と名付けられたボートに一度乗り込み試しに川を下ってみたそうです。
するとやはり安物だったためか、川が雨で増水していたためか、ボートは真ん中で「クッキ」と折れ曲がり沈したそうです。
そして荒川君が流されて欲しくなかったそうで、危ない事に北ちゃんと荒川君を細引きのロープで結んでいたようで沈した際に溺れかけたそうです。
彼はかなり本気なのですが、話しがあまりにもおもしろく大爆笑でした。
小屋の消灯は8時頃のはずが、僕らが電気を消し目を閉じたのは深夜0時だったかな。
山に降りてからはギターのアーティストと化す酔っぱらった北ちゃんに山小屋にいる魅力は何ですかと
質問してみました。

pressR0013310.jpg

彼はすす汚れた眼鏡のおくから目を輝かせ「毎日違う顔を見せる山や星が好きなんだよね」と言ってくれました。

北ちゃんは火が消えかけていた荒川下りという目標を僕たちに出会って再び燃やし始めたようです。

がんばれ北ちゃん、そして荒川君!

pressR0013268.jpg

pressR0013251.jpg

嵐洋

About

2008年11月30日 11:30に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「奥多摩から4日間」です。

次の投稿は「山と渓谷 12」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35