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Field Report from 藤川健 


HESTRAでサポートをしているテレーマークスキーヤーの藤川健さんが
今年の夏からネパールのマナスルに遠征に行ってきました。

先日会社に来て遠征の報告をしてくれたのですが、いろいろと裏話を聞かせてくれました。
自分がなかなか行く事ができない場所へ行った人たちの話しを聞くのはとても面白く、
自分の中にある冒険心をフツフツと湧かせてくれます。

今回は裏話はありませんが、マナスルの写真とともに藤川さんからのフィールドレポートです。

マナスル遠征報告  藤川 健
9月6日より栗城隊マナスル遠征の為に、ネパールへ行ってきました。
今回は自分自身の遠征ではなく、栗城史多のマナスル登山のサポートとして、ベースキャンプからの通信、映像、また山頂アタック時の天候の予測や日時の選定などが主な仕事でした。

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標高8163mのマナスルは、ネパールの首都カトマンズの西に位置し、日本人が初登頂した唯一の8000m峰として知られています。
8000m峰の中では比較的マイナーな山で、通常、シーズンに3〜4隊ほどの登山隊が訪れる程度といわれています。しかし、今年はチベット問題などから中国側の登山許可が出なかったために、エベレスト、チョオユーなどへの遠征を計画していた多くの隊がマナスルに集まったため、ピークで30〜40隊、400人近い遠征隊がマナスルベースキャンプに滞在していました。


9月8日にカトマンズ入りした我々は、当初キャラバンでベースキャンプに向かう予定でしたが、予定を変更しヘリコプターを使いました。
9月11日の車でポカラへ移動、天候待ちの後、15日にマナスルの麓の村、サマガワンへ移動しました。
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標高3400mのサマガワンから4800mのベースキャンプへは19日に移動。
すでにほとんどの隊がベースキャンプ入りしており、栗城隊はかなり遅れてのBC入りでした。
その時点でC3までのルートができており、高所順応も終わって、アタックの天候待ちという隊がほとんどでした。

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このシーズンの初登頂は10月3日、ラッセルブライス隊がマナスル山頂に立ち、その後に続いた多くの隊も登頂成功。
この日だけで20名近く、翌日、翌々日も天候が落ち着いたため、この3日間で40名近くが登頂しました。
その一方でフランス人がC4で脳浮腫になり、シェルパが下ろしましたが下山途中に亡くなりました。この他にもBCに上がる前のキャラバンでは土砂崩れでポーターが2名亡くなっており、今期のマナスルでの犠牲者は3名でした。
栗城隊は順応を終え、10月8日にBC出発。天候に恵まれ12日の9時45分に登頂成功しました。

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その後、10月16日にベースキャンプ撤収、6日間かけてキャラバンでアルガートまで歩き、21日の夜にカトマンズ、日本へは26日に帰国しました。

全員怪我やたいした病気もなく、栗城が登頂を果たし遠征を終了できたのは本当に運に恵まれたことだと思います。

今回の遠征はBCでのサポートが、私の主な仕事でしたが、大きな目的であるスキー滑走もおこなうことができました。
主にベースキャンプ周辺を中心に、時にはC1の上まで足を伸ばして滑りました。

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28日間のベースキャンプ滞在中、スキー滑走は22日。今回はテレマークスキーではなく、山岳スキーレース用のブーツ、ビンディング、そして少し太めの軽量山スキーを持っていったのですが、高所でのシール登行は非常に良い経験とトレーニングになりました。

ヒマラヤへの遠征は、登山、トレッキングが主だった目的で、登山のためのひとつの手段としてスキーを盛っていく人はいますが、スキーを目的にヒマラヤを訪れる人はほとんどいません。

専門的な知識や経験を必要とするヒマラヤ高所遠征は、限られた者の世界のように思われがちです。しかし、通常の遠征のスタイルのように、現地エージェントやシェルパ、ポーターの力をかりれば、ヒマラヤ・スキー遠征というのも十分可能だと思いました。

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スキーが目的であれば、8000m峰のような高所まで行かなくても、5000〜6000m級の山でも十分雪はあるようです。ただ、今までスキーを目的にそのような遠征をする者がいなかったため、どの山がスキーに適した山なのかという情報は、現地の人にもほとんど分からないそうです。

そのようなヒマラヤでのスキーエリアを開拓していくような遠征を、今後おこなうことができないかと考えています。
今回の遠征では、多くのご支援、ご声援、真にありがとうございました。
簡単ではありますが、今回の遠征の報告とさせて頂きます。

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                                2008年11月吉日

                                   藤川 健

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2008年11月16日 17:38に投稿されたエントリーのページです。

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